【商品レビュー】Utulensは写真の楽しさを思い出させてくれるレンズ
どうも、ねきろむです。
自分が写真を意識して撮り始めたのは
大学3年目に結婚式場でカメラマンのアルバイトを始めてからのことでした。
アルバイトとはいえ撮影の技術を学んでる以上
プライベートで撮影する写真も相応のクオリティが求められているような気がして
誰に頼まれたわけでもないのに
誰もが納得するいい写真を撮らなければいけないという意識の元写真を撮ってました。
そうこうしてる間にカメラは旅行に行く日以外は持ち歩かなくなってしまい、数ヶ月に1回ぐらいしか写真を撮らなくなりました。
写真を好きだけど周りに素材がないとふてくされていた時、同じバイト先の子がオールドレンズを使って撮影してるのを知って自分も探して見ることに。
そこで見つけたのが
今回のUtulens(うつれんず)でした。
Utulensとは
販売元はGIZMON。
今人気が再燃しているインスタントカメラ、写ルンですのレンズを再利用したオールドレンズです。
同シリーズにWtulens(うつれんず)という広角で焦点距離が近くなったレンズもありますが生産が難しいのか。それもとYouTube界のインフルエンサーこと某あの人が宣伝したからなのか、再生産の目処が立っていないぐらいに売れてる商品です。
実は最初に見つけた時はUtulensをカートに入れて待機していたのですが
その翌週そのYouTuberが紹介したことで在庫は消滅。完全にタイミング負けです。
ちなみにスペックに関しては以下の画像を参考にしてください。
出典 GIZMON Utulens/ギズモショップ
Goodポイント
超軽量&超薄型
このレンズはマウントが金属製、レンズや他がプラスチック製
なのでびっくりするぐらい軽いです。
正直レンズついてるのか不安になる軽さです。
その重量は驚異の約46g
(GIZMON HPより)
その軽さも相まって薄さも凄まじいです。
左からEF-S24mm F2.8 STM,Utulens,APS-Cレンズキャップ
レンズキャップと遜色ないぐらい薄いです。
この重さと薄さのおかげで首から下ろしてても全く負担にならないし、レンズの重さで本体が前に傾いて歩いてる時に暴れることもありません。
これのおかげで本当に持ち歩く頻度が増えました。
超安価
自分が購入した当時(2019年1月3日)は
4980円です。
正直最初は高いと思いました。
レンズの相場としてではなく、写ルンですが800円ぐらいで買えるのにそのレンズをはめてマウントつけただけでの商品が5000円もするの?
そもそもそんな安いレンズ大丈夫?という不安に対するものです。
自分と同じようにこのレンズの原価を考えて高いと思う人もいると思います。
が、自分が写真の楽しさを取り戻せたという意味においてはあまりに安い出費だったと思います。
というか冷静に考えて今現在安いと言われてる撒き餌レンズや中華レンズと比べてもその半額ぐらいでちゃんと使えるレンズが買えるのは安いです。
最近一眼を買って次のレンズに困ってる人に勧められる定番は先ほども比較に登場した
EF-S24mm,F2.8 STM
APS-Cレンズの中では非常に薄く、安く、良品とされる単焦点レンズです。
自分もこれに間違いないと思うのですが、ちょっといきなり2万の出費は怖い。
という方にオススメしたいです。
多様なマウント
基本的にはミラーレス対応ですが5種類のマウントに対応しており
- EOSM
- XF
- NIKON1
- NEX E
- M4/3
に対応しています。
最近これに加えてAPS-Cマウントにも対応した模様。
自分はEOSkiss Mという昨年の春に発売されたCanonのミラーレスにはめて使ってます。
一眼写真のハードルが低くなる
自分にとって一番はこれです。
自分はこれまで、誰に何を言われたわけではないのに一眼を持ってるからには相応の写真を撮って人の心を動かさないといけない。
という謎の使命感の元、なるべくいろんなレンズを持ち歩いていい瞬間をいいレンズで撮りたいと思ってました。
が、そう思うと22年間見慣れた家の周りの景色は撮るに足らないものに4年過ごした大学もつまらない風景に見えてきてしまい
日常の景色はカメラを持ち歩くほどの価値がない場所になってしまいました。
それもこれも自分の中にいい写真を撮らなければいけない。いい写真とは特別な瞬間をベストな状態で残したもの
という概念が出来上がりつつあったことが原因だったと思います。
このUtulensを買う時
決して画質のいいレンズではない。
ピントの合わせ方も特殊なので使いにくい。
純正レンズのような写真が撮れる事を期待しない。
ということ思いながら購入しました。
この期待しないというのが自分の中で1つの妥協点になり、自分の中で勝手に上げていたハードルが下げてくれたように感じました。
設定は絞り優先のオートモード。
オートモードなんか1年ぐらい使ってませんでしたが、ピントと色以外は全部カメラにお任せすることで景色を前に悩む時間も減りました。
なんとなくいいと思った物に対してなるべく最良の状態で残すという意識が薄れたおかげで
設定してる間にその瞬間の感動が薄れていくということがなくなりました。
結果変な色の写真、変な明るさの写真が撮れても特に気にならなくなりました。
なぜなら感動の鮮度が高い状態で写真を撮り終えてるので自分にとってその写真は感動した風景の1枚になったからです。
あ、これでいいんだな。
と気づかされました。
プロでもないのに誰かのために自分が感動を削って誰かがするかもしれない感動のために写真を撮ることがバカみたいに思えてきたその時、自分は自分の感動のために写真を撮ろうと思いました。
写真復帰レンズの最適解だったように思えます。
Badポイント
慢性的に品薄
さっきも確認してきたのですが、自分が購入するまであったEOSMマウントとNIKONのマウントも売り切れてついに完売状態になってしまいました。
インフルエンサーおそるべし。
おそらく再生産はされると思うのですが、自分が購入しようとしたときも
Wtulens Utulensともに品切れ状態でしたが定期的にAmazonページを見ることでなんとか購入することができました(自分は2週間ぐらい1日3回は見てた)。
今でもWtulens(広角レンズの方)がいつか買えるようにならないかページを見に行ってます。
なおWtulensは写ルンですのレンズを2枚使うので材料が集まりにくいのか
もう1ヶ月ぐらい在庫が復活してません。
ピントの調整が難しい
当然オートフォーカスになんか対応してないのでマニュアル設定になるのですが
ピントの合わせ方が独特です。
まずレンズはでかいネジみたいになってます。
これをマウントにつけて使っています。
つけるとこんな感じ。
レンズ部分をひねるとネジを緩める感じでレンズが前に出てきます。
これが最大ぐらいです。
この状態なら1m近づいても撮れます(Wtulensなら0.5m)。
が、これ以上伸ばすと
レンズが取れてしまいます。
軽いし小さいので外で落とすと無くし兼ねません。
なので一番近い距離で撮ろうと思うなら、レンズが上に来るようにして1回レンズを外して
そこからちょっとだけネジを締めて両手でちゃんと固定すればあと10cmぐらいは近づけます。
すごく扱いにくいのですがこのアナログ感が楽しいんですよね。
最後に
最初の方にも行ったようにこのレンズには高い性能などを一切期待せず
このレンズは綺麗な写真を撮るためのものではない。
と認知してもらった上で使えば本当に楽しいレンズです。
なんとなく撮影した写真が思わぬ味を生み出したり
失敗した写真にもなんとなく愛着が湧いたり。
それこそ初めてデジカメを買った時のような写真を撮る楽しさが感じられました。
カメラ買ったけど最近使ってないなぁ
新しいレンズ欲しいけど高いレンズしかないなぁ
これから写真始めたいけどいいレンズないかなぁ
そんな方にオススメです。
マニュアル設定といっても今はカメラ自体の性能が素晴らしいので本当に写ルンですの写真よりはるかに綺麗に撮れます。なので本当に写ルンですみたいな写真が撮りたければ素直に写ルンですを買うべきだと思います。
あくまで写ルンですっぽい写真が撮れるということで。
(編集でそれっぽくはできます)
作例
Utulensは室内で使うと普通の単焦点と代わり映えしないように見えますが
自然光が強い場所、晴れた日の外での撮影で真価を発揮します。
ピントも雑でノイズも乗ってますが自分はこれらの写真が気に入ってます。
まだいろんな写真を撮ってますし
当然普通のレンズで写真も撮ってますので
気になる方は是非インスタをチェックしてほしいです。
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