五等分の花嫁のざっくりとした感想
どうも、ねきろむです。
五等分の花嫁が単行本の方でも完結しました。
自分が読み始めたのは1人暮らしを始めてからので大体8巻ぐらいのところから読み始めたようになります。
当時はタイトルこそ知ってたものの
少年漫画の恋愛もの=過剰なお色気、というイメージがどうしても強く
こう見えても恋愛物語なら少女漫画のようなロマンス系が好きだったりするので読むのをしばらくためらっていたのですが表紙の子たちが可愛かったのと、自分自身1人暮らし始めたたてで仕事も恐ろしくつまらなかったので何か心の空白を埋めるきっかけになればと思い買いました。
ちなみに自分は二乃推しです。
結果として二乃の恋は成就することはありませんでしたがあの暴走機関車ぶりは少女漫画のヒロインにはない清々しさを感じました。
ハーレムエンドは無いという話でしたがイマイチ信用できず、もしハーレムエンドで終わったら駄作を極めてたなぁと思わせられるほどそこまでの道のりは思いのほか丁寧にまとめられていて、考察系のサイトを見てみるとまだ互いに恋愛感情を強く抱いていないころから、一部のヒロインの描写には意味ありげな仕掛けがしてあったり。
あぁ、この2人は結ばれるべくして結ばれたんだんぁと思わせられると同時に
ハーレムエンドには当然ならなかったものの、2人きりにはならず夫婦とそれをたたえる4人の姉妹の構図が最後まであって自分はうれしかったです。
2人はめでたいけどほかのみんなも可愛い。
実らなかった他の4人もあれだけ執着が強かっただけに次はどんな恋をするのかそれはそれで楽しみのような気もしますがそれはまた別の話。
番外編でその後の2人なんか見てみたいですね。
さてここから先は完結済み作品につき多少のネタバレは惜しまないつもりなので未読の方はお気を付けて。
一花には精神的な影響を強く受けたような気がします。上京すれば何か目標が見つかるだろうと思って1ヶ月で自分は在学中にやった演劇をもう一度やりたいという目標が出来、そのきっかけは一花が女優を目指す話を読んだからだと思います。
在学中は学科の友達と遊ぶ時間のほうが愛おしくて演劇部に所属しながら結局1公演しか顔を出さないという始末でしたがよく考えればもっとやっておけばよかったなぁとおもう日々です。自分がこの輪から抜け出してしまうともう戻れないかもしれないと恐怖する自分に対して、彼女はその輪を抜けてでも自分の夢に向かっていきたいと直向きに進む一花の施行に影響されて、自分もかつての夢を思い出しいつかそこに行けるよう日々を過ごしていけてるのだと思います。
一花にフォーカスが当たる時は何かと黒い面が見える場面ばかりで、一部界隈では嫌われているような一面もありましたが最後の最後には風太郎のスキを見つけながらも背中をたたいて押し出す、当初の長女らしさの中にスッキリとした表情が垣間見えていました。
なんだかんだ一番影響されてますね。
二乃推しとはいえ結局4人の中で最後まで心から祝福していなかったように見えるのは正直諄すぎるように感じます。熱っぽくて嫉妬深い二乃ならではの受け止め方なのかもしれませんがそれにしても最後まで嫉妬深かった。
それでも5年後には美玖と喫茶店を開いて2人で仲良くやってるところを見ると世界一のケーキ屋とは言わずとも、大好きだった彼の母親の夢を継ぐ仕事ができてそれはそれで満足しているような感じでした。
三玖は一時期完全に流れが来ていただけにその通りにならなかったのが以外でしたが、当初のモヤモヤした感じから修学旅行の告白を経て文化祭の結末に至るまで5人の中では一番スッキリした恋愛模様で見ていて清々しいような気持でした。
二乃と喫茶店を開いた当たり料理学校でもうまくいったようでこれから2人で仲良くやっていくんだろうなぁと思うとその後の話も気になるところではありますね。
五月は最後まで母親の影を追うも当初の取りつかれたように母親の影を追う姿から、自分の夢であり母の姿であった教師の道を目指すようになり、恋愛模様よりも家族としての話にフォーカスされる際に掘り下げられる印象でした。
よく食べるというところで非常に好感が持てますし、誰よりも頑張ろうとして空回りしたり、悩みすぎたりするとことに末っ子ならではの苦悩や母親の代わりになろとするがゆえに全員をなだめようとして失敗する感じが見ててほほえましかったですね。
結局最後には風太郎は恋愛としての感情よりも身近にいる強い憧れの対象みたいになり、母親のために教師になるのか、自分が望んで教師になるのか。その答えを出した5年後には教師になって一花に英語を指南する姿は5人の中で一番芯が通った女性になったように思えました。
四葉、すまん。13巻までまさか花嫁に選ばれるとは思わなかった。
勉強以外はフルスペックみたいな四葉が風太郎の周りに現れるときは風太郎が悩んでる時以外は好奇心で寄ってくる。たとえるなら最初から好感度高いけどそれ以上は上がらない初期の強キャラみたいなもんだと思ってました。
五月と並ぶサポートキャラだと思ったら物語の中心核にいてしかもそんな過去を抱えてる子だったなんて。みんなの幸せを奪ったから自分は幸せになっちゃいけない。誰よりも個性的で優れてないといけない。
みんな同じ見えるという五つ子ならではの悩みに一番振り回されて悩んでいた四葉が最後の最後に自分の幸せを望むことに正直になって、風太郎と結ばれたことを心から嬉しく思います。
最後に忘れ物のリボンを処分してもらう下りなんかもう最高ですね。
それはそうと四葉は体育大学を卒業した後どうなったんでしょうか。
唯一夫婦以外の面が描かれていないのはちょっと気になります。
あと結婚式のとあるシーン。
ハーレムエンドにはしないけど全員分のドレス姿を見せるあの演出は最後のファンサービスとしてはうれしかったのですが、結局全員着るのかぁという選ばれなかったヒロインに対する気持ちが虐げられてしまったような気持ちです。
五つ子あてゲームファイナルと称して家庭教師として5人を卒業式の最終日ように言葉を添えて名前を当ててくシーンはこれまでの紆余曲折の回想であり締めくくりであり色々とこみあげてくるものがありましたね。
人によってはこの結末を、変わった設定なのに結末は普通みたいにとらえられるようですが一癖二癖どころか五癖もあった姉妹が最後に答えを見つける。恋愛物語は最後の普通に結ばれて幸せになるのが最高のハッピーエンドなんですよ。
何はともあれ、春場ねぎ先生お疲れさまでした!
出来ればその後の話とか書いて!!