ねきろむが稀に更新するブログ

読み書きが苦手ながらに手に取ったものをざっくり短めに5分ぐらいの文量でレビューします(2019年以前の記事を整理中)。当ブログはamazonアソシエイトを使用しています。

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【映画レビュー】リズと青い小鳥

どうも、ねきろむです。

 

月が変わるとTSUTAYAの準新作棚が変わる。

ということで今月落ちた作品の中から『リズと青い小鳥』の紹介です。

 

今回も例のごとく大きなネタバレはしてないので安心して読んでいただけたらと思います。

 

 

作品紹介

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「映画 聲の形」が高い評価を受けた山田尚子監督が手がける、京都アニメーション制作のテレビアニメ「響け!ユーフォニアム」の完全新作劇場版。吹奏楽に青春をかける高校生たちを描いた武田綾乃の小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」を原作に、テレビアニメ第2期に登場した、鎧塚みぞれと傘木希美の2人の少女が織り成す物語を描く。北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、ともに3年生となり、最後となるコンクールを控えていた。コンクールの自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロパートがあったが、親友同士の2人の掛け合いはなぜかうまくかみ合わず……。

引用元:映画.com

 

見所

公開当時、サークルの先輩が激推ししていたのを思い出してみようと思いました。

 

見る前の印象は綺麗な百合アニメって感じです。

 

自分自身、音楽の知識は一ミリもないのであんまり音楽的な話をされてもわからないし曲の雰囲気の話をされてもわからん。

 

と思ってましたが

吹奏楽部が舞台というだけで音楽的な話は出てきませんでした。

 

みぞれと希美の物語にきちんとフォーカスした作品になっているので、内容はスッキリ入って来ます。

 

リズと青い鳥と2人

大きなテーマであるリズと青い小鳥という物語。

卒業を目前に控えた最後のコンクールで2人はフルートとオーボエのソロを担当することになります。

 

ソロの掛け合いは、絵本の中のリズと青い鳥の結末。

リズの前に現れた少女の正体が青い鳥であることを知りリズが自分の元から少女を羽ばたかせる。

というやり取りを表現する大切なパート。

 

内気な少女、みぞれが唯一心を開く同級生のであり

かつて吹奏楽部への入部を促した希美はみぞれにとっては青い鳥のようなもの。

まるでこの物語はみぞれと希美を表すようだと。

 

そう思うからこそ、みぞれは自分の大好きな青い鳥をわざわざ逃がさなくてはいけないのか。

こんなにも大好きで、一緒にいたいのに。

それが2人にとっての幸せなはずなのに。

 

と悩んでしまいます。

 

一方フルートを担当する希美もまた、この掛け合いに同じように悩んでいました。

 

そしてみぞれが音楽大学への入学を勧められていることを知り、希美も入学を検討することに。

 

みぞれは、希美のいるところについていきたいと同じく入学を検討することに。

 

 

 

と行った感じに物語が進展していきます。

 

中盤、みぞれが避けていた後輩との交流や同じ楽器の子たちと交流するようになるのですが、みぞれが徐々に後輩たちと交流を持ち始めて、遊びに誘うシーンがあります。

 

が、プールでの出来事は全カット。

内容にもほとんど触れません。

 

全ての物語を彼女らが制服を着て活動する部活中と放課後の一幕のみにフォーカスしているので演奏シーンや他の人物との交流を期待してる人には物足りないかもしれません。

 

最初にも書いたように、物語は2人が答えを出すまでの話だけにまとめられているのでテンポよく物語は理解しやすいです。

 

それでも退屈させない作画力。

答えを出した後の2人の演奏は特に素晴らしい。

演奏中の視線の動きや表情、口の動き

楽器のパーツの動きや光が当たった楽譜の入れのビニールの反射。

 

1つ1つの表情や現象が繊細に描かれてます。

さすが京アニ

 

残念なところを挙げるとすると

 

え、そこで終わんの?

その先がクライマックスじゃないの?

 

というところで終わってしまうぐらいに2人の葛藤だけにフォーカスいているので物足りない人には本当に物足りないかも。

 

正直自分も物足りないなぁって感じです。

 

最後に

物語自体は非常にシンプルなので難しく考えなくてもちゃんと楽しめる作品です。

 

というか、響けユーフォニアムってこの作画でアニメやってたんだなぁと思うと恐ろしいです。

ヴァイオレットエヴァーガーデンが一番新しいんでしたっけ。

 

実はけいおん以降の京アニ作品ってあんま見たことないんですよね。

これを機にぜひ見て見たいと思います。