【書評】恐い間取り
どうも、ねきろむです。
今回は書評をやります。
恐い間取り
2018年7月25日発売
著 松原タニシ
出版 二見書房
恐い【間取り】とあるぐらいなので事故物件になりやすい間取りについての解説があるのかと思いブックオフの500円コーナーから引っ張り出したのですが実際はただの怪談でした。
更に言うと間取り、とタイトルにあるからには間取りを根拠にした事故物件の定義みたいなのがあるのかと思いきやほんとに間取りと起きた現象について書いてあるだけで、読み進めていくうちに
『これを読み終わったとことで自分に何が残るんだろう?』
という読破の先に見える無に感づいて残りのページは目次から何個か抜粋して四で終わりにしました。
怪談本としては実際に味わった奇妙な現象。特にお気に入りは出ると高確率でひき逃げに会うマンションの話です。とはいえこれらの怪談も後半になるにつれて自分の体験談から他の人の体験談になり、最後は土地の話になって本のタイトルからずいぶん離れてしまった内容になります。
当初の期待から大きくそれてしまったり、テーマ本としても的を絞り切れてなかったり何とも微妙な1冊でした。