ねきろむが稀に更新するブログ

読み書きが苦手ながらに手に取ったものをざっくり短めに5分ぐらいの文量でレビューします(2019年以前の記事を整理中)。当ブログはamazonアソシエイトを使用しています。

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【映画レビュー】平成最後にして上半期最高の1作 グリーンブック 他【MOVIE 鑑賞記録】

 

どうも、ねきろむです。

 

久々の映画鑑賞記録です。

更新は久々ですがほぼ毎月Netflixや映画館でいろいろ見てました。

最近だと、スパイダーバース、アリータ、キャプテンマーベル。

 

鑑賞後に時間があったものはFilmarlsでレビューを書いてるのでよかったら見て見てください。

 

4月からは研修でしばらく大阪に滞在してます。

梅田のヨドバシなんか素晴らしかったのですが大きなショッピングセンターはどこもかしこもファッション関係の店ばかり。大学4年間、私服は黒いシャツとデニムを貫き通した自分にとってファッションは特に関心が薄い項目です。

 

そうなってくると大阪駅にも特に魅力を感じられず、せっかくの公休をホテルの中で寝て過ごすのも勿体無いので外をウロウロしてると近くに映画館があり、そこで休日を過ごすことにしました。

 

結構大きな映画館だったので滞在中にまだいろんな作品が楽しめそうです。

 

というわけで今日見てきたのは、グリーンブック運び屋です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーンブック

作品紹介

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人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞助演男優賞を受賞した。出典:映画.com

 

 

 

感想

人種差別をテーマにした作品はこれまでいろいろあったような気がしますが、基本的に見終わった後にしっとりする作品はよほど評判が良くない限り、それこそ『ROMA』のような作品じゃないとわざわざ劇場まで見にいきません。

 

そんな中でグリーンブックを見に行こうと思ったのは、例のごとく黒人差別が強い時代の話ということ以外の前情報を一切入れずに見に行って、あとはポスターの雰囲気が『最強のふたり』や『最高の人生の送り方』と同じような雰囲気を感じたからです。実際その直感は当たってました。

 

自分の家で黒人が飲んだコップを捨てるほど黒人が嫌いで、荒くれのような振る舞いのバレロンガと幼少期から鍛錬と演奏の日々を送ってきたアーティストのドクター・シャーリー。

送り出す家族からも『黒人を殴って1ヶ月で帰ってくる』と笑われながら見送られるぐらい暴力的。車に乗るまでの流れで十分すぎるぐらいバレロンガがどんなやつかがわかります。

 

そんなバレロンガも定期的に妻に手紙を送りつづける一面があったり、自分の信念を曲げるような人物には鉄拳を下したりと芯の強い人間でした。そんなバレロンガはシャーリーの演奏を初めて聴いた後にシャーリーの才能を素直に受け入れ、最初は嫌がっていた仕事も彼のために行動を起こすようになります。

 

シャーリーもほんの少しずつ心を開き、バレロンガとの交流も増えていきます。

そもそも彼らは、タイトルにもあるグリーンブックという黒人が酷い南米区域を旅行をする際に、黒人が利用できる施設を書いたガイドブックを頼りにツアーを進めていくのですがその宿泊先で何度も差別に会い、それでも南下を続けるシャーリーは一体何を目的にしているのか。

 

アーティストとして賞賛され、一度ステージを降りると目を覆いたくなるような差別を受ける。

そんなツアーの中で何を得ようとしているのか。

ツアーの終点にたどり着いた時、彼らはどうなるのか。これほど愉快な終わりはないと思います。

 

全く育ちが違う2人が互いに少しずつ影響されていき、打ち解け合うシーンの数々もにやけずに見ることはできません。あとこの作品を見た後、絶対KFCに行きたくなります(ゴミはちゃんと捨てようね)。

 

言葉足らずな感想でしたが、黒人をテーマにした作品の中ではかなりストレートでそれでいて愉快な話です。それこそ最初にあげた作品が好きは人は心から楽しめると思います。

 

平成最後に見た最高のヒューマンドラマでした。

これは多分2019年上半期ベスト、年内ベストかもしれません。

 

 

 

運び屋

作品紹介

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巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。脚本は「グラン・トリノ」のニック・シェンクイーストウッドは「人生の特等席」以来6年ぶり、自身の監督作では「グラン・トリノ」以来10年ぶりに俳優として出演も果たした。共演は、アールを追い込んでいく麻薬捜査官役で「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーのほか、ローレンス・フィッシュバーンアンディ・ガルシアら実力派が集結。イーストウッドの実娘アリソン・イーストウッドも出演している。 出典:映画.com

感想

家族よりも農園での作業を優先し続け、娘の結婚式にすら参加せず花の展覧会を酒を飲み明かし、若い女性にジョークをかますような心は若いお爺さんが、90歳になった年にネットの普及によって農園の品が売れなくなり差し押さえを受けて職を失うことに。10年以上会ってない孫の結婚前パーティに顔を出してみるも妻と娘に煙たがられ、帰ろうとしたその時、1人の男がアールの運転技能を見込んで運び屋の仕事を任せます。

 

年季の入ったトラックで何だかよくわからないものを指定の場所まで運ぶだけで高い収入を得られると知ったアールは多額の報酬を手に孫の結婚パーティに資金提供をしたり、火災に会った行きつけのバーの改装のためのお金を運び屋の仕事で稼いだり。と1回で辞めるつもりだった仕事を何度も繰り返すことになるうちにボスからも厚い信頼を買いなんども大きな仕事を任せられることに。

 

しかし大元のグループが警察の拘留対象になり、徐々にその距離を詰められる。

そんな中でアールは自分が何をやっているかに気付きながらも監視役の男に人生のなんたるかを語ったり、銃を突きつけられても大きな態度を取り続けたりと只者ではない感じを常に漂わせています。

 

が、そうやってお金を手に入れて家族から信頼をり戻そうとするうちにグループの状況がどんどん悪くなって行き、終盤命に関わるところまで追い詰められた時にあまりにもうまく行きすぎてないかと思うぐらいアールはいい方向に転がっていきます。

 

でもまぁアールがこれまで息を吹きかけてきた人達の心を知らないうちに動かしていて、その結果があの幸運と結末を招いたのかぁと納得できなくもないけどうまくいきすぎ。

 

90歳にしてあまりにも怒涛の時間を走り抜けながら、その中にいるアールは恐ろしく落ち着きがあり、時々不安さえ感じるほどの行動の数々。そんなアールを見てると90歳で麻薬の運び屋という緊張感を忘れて癒しさえ感じます(笑)

 

個人的にはグリーンブック見た後に、違う主人公が違う口調で運転を指摘されてるのがなんか面白かったです。

 

気になる方は是非!

 

 

 

最後に

おすすめは圧倒的にグリーンブックです。運び屋も面白かったけどどちらかというと前者。

あと話は変わりますが自分は今回初めて中国地方以外の場所で映画を見たのですがCMの内容が全然違って面白かったです。地域によってこういう違いがあるんですね。

 

あと地元の映画館は人気作でも2週目から会場内に10人。

CMをやってないような作品だと自分込みで2.3人しかいなかったり。それに比べて大阪の劇場は少なくても20人ぐらいいるので寂しさを味わうことがなくていいです。横浜に行くともっと多いんだろうなぁ。

 

人が多いと自分が期待してる作品を他の人も期待してるって感じがして安心します。

自分しかいないとなんか悲しいよね。

 

でも残念なことに上映直後まで普通に喋ってる夫婦がいたり、エンドロール中に大きな音を立てて立ち上がる人が普通にいるのが非常に残念。人が多いのでこういう人が増えるのもしょうがないような気がしますがそれにしても残念。

 

1回入ったら出られないとかやるべきだと思うんだけどなぁ。

 

いい作品を見た後に作品に関係ないところで不満を感じてしまったのでちょっと残念。