俺のマンガ大賞2020
どうも、ねきろむです。
先日マンガ大賞2020が発表されました。
電子書籍に変えてからマンガ好きが激化した割にアンテナが貧弱な自分にとってマンガ大賞や、このマンガがすごい!みたいな企画は次に読む漫画の参考にしてるので非常に助かってます。
というわけで今回は俺のマンガ大賞2020を発表したいと思います!!
選考基準
皆さん、マンガ大賞という企画に選考基準があったの知ってましたか?
ノミネートできる作品だったり趣旨だったりはこの記事を書くまで知らなかったのでざっくりまとめます。
- 今面白い漫画って何?という人に進める作品
- ノミネート作品は前年1/1~12/31までに発売された最大8巻までの作品
- 選考者に漫画家、編集者、デザイナーを使わず選考はそれ以外で行う
- 企画自体はノーギャラのボランティア
だいたいこんなところです。
今回もこれに則っていきたいと思います。
前年終わり時点で最大8巻までの作品という時点で結構数が減りますね。
意外とここに合わせて単行本を発売してる漫画もあるんじゃないでしょうか。
また前置きが長くなりましたが俺のマンガ大賞2020のランキングをどうぞ!
5位 ニジとクロ
なんにでも白黒つけないと気が済まないクロエと謎の生き物ハッピーマウスのニジの生活を描く不思議な作品です。
バイトを首になった帰り道でハッピーマウス(ニジ)という架空の生き物を拾って生活をするうちにニジの不思議な生態に驚かされたり同じハッピーマウスを飼う友人と交流したり。
ハッピーマウスを中心に閉ざしがちだったクロエの世界が広がっていく成長の話だったり。
何も難しいことを考えずコロコロ変わるクロエの表情と無表情で人の言葉をしゃべったり立ち上がったり面白い動きをするニジの生活を見守るような作品です。
こんなペットが欲しい!!
4位 僕と君の大切な話
となりの怪物くんのろびこ先生が贈る不器用ながらも話し合いでお互いの距離を詰めようとする恋物語。(全7巻)
独自の正論と強烈な屁理屈で女子を怒らせがちの男子高校生、東 司朗と
ポジティブでストーカー気質の学校一の美女、相沢 のぞみの2人が
最初は駅のベンチで少女漫画と少年漫画の違和感を語り合い、学校のベンチに、図書室に、場所を変えて話題を変えて2人の距離は徐々に近づく。
と思いきや最初から両想いなのに東の屁理屈のせいであと一歩がなかなか縮まらないモヤモヤニヤニヤが止まらない作品でした。
この作品に関しては別途記事を書きたいぐらいの熱量です。
ろびこ先生、新作待ってます!!
3位 とんがり帽子のアトリエ
個人的に絵が好きな漫画家ランキングを作るなら間違いなく1位に輝く白浜鴎先生のファンタジー作品。(最新刊6巻)
魔法使いの魔法に魅せられ、憧れる女の子ココが謎の包まれた魔法の仕組みを知ってしまい幼いころの謎の商人からもらった絵本の魔法を使ってしまったことで母親が石化してしまう。
決して一般人にもれてはいけない魔法の秘密を知ってしまったココは家に訪れた魔法使いキーフリーに記憶を消されそうになるが、その絵本の魔法を解くべくは方使いの秘密を共有し、キーフリーの弟子として魔法使いの世界で成長していく物語です。
絵が好きというだけあって、繊細かつ時に柔らかく時に強い絵はどのページを切り抜いても芸術作品のような美しさです。
今作はファンタジーの設定はもちろん、魔法の核となる図形の集まり。いわゆる魔法陣を構成する要素が最初に説明され、それを理解したうえで話の間間で登場した魔法陣の効用の説明があったりさらに理解が深まると作中での行動まで理解できたり。
世界観や設定の作りこみも丁寧でわかりやすく、理解して読み返すたびに面白さが深まる。そんな作品です。
Twitterで1話が公開されてます。
とんがり帽子のアトリエ6巻発売中📚白浜鴎 on Twitter: "魔法使いになりたい少女と世界の抱える秘密の話 (1/15)… "
2位 波よきいてくれ
映画かもされた無限の住人の沢村広明先生のラジオパーソナリティが主人公の作品。(最新刊7巻)
札幌のカレー屋で働くフリーターの鼓田ミナレが酔った勢いで失恋の愚痴をたまたま居合わせたオッサンに聞かせたところ
そのオッサンがラジオ作家で翌日愚痴を丸々ラジオで流されたのを店のラジオで聞き放送局に殴り込みに行ったら音声を止めることを条件に番組をつなぐよう言われ
持ち前の肝っ玉と絶妙なセンスで見事に番組をつなぎその勢いでDJとしてデビューさせられるという面白さを煮詰めて残った部分のような濃い面白さの作品。
自分は普段ラジオなんて聞かないしたまに聞いてもネットに上がってるANNか声優のラジオぐらいなもんなのでその内情なんて知らないし興味もなかったのですが
地方のラジオってホントにこんな取材してんの?という驚きとともに
いやそうはならんやろ。と言ってしまいたくなるほどジェットコースター並みの激しい緩急がある超展開。
あまりに個性的過ぎる取材先の登場人物、とあまりに個性的過ぎるミナレのアドリブと言葉選びに毎回爆笑させられる超個性的な作品です。
2015年のこの漫画がすごい、2016、17年のマンガ大賞で入賞した経歴もあり今年のマンガ大賞でも4位に輝いたとにかく勢いがある作品です。
1位 チェンソーマン
ファイアパンチの藤本タツキ先生が贈る頭のネジをぶっ飛ばすバトルマンガ(最新刊6巻)
正直前作がイマイチ肌に合わなかったので1巻を買ってしばらくは見送っていたのですが結局ドハマリしました。
馬鹿で単純な主人公のデンジがチェンソーの悪魔と融合し、チェンソーマンとなって力任せに無双するだけの作品と思いきや...
デビルハンターという悪魔を倒す仕事をする主人公やその同僚が戦う中で奇妙な事件が起きたり、裏切られたり、仲間が死んだり。悲しい展開でしんみりする一方で、デンジは悲しまず敵を残虐に倒す。
ストーリーが進むとき、敵を倒すとき。
違う人物にフォーカスを当てることで役割もはっきりして、濃すぎるギャグや重い展開の作品にありがちの胃もたれする感じが無く毎回スッキリ読めます。
人格が滅多くちゃなデンジが恋や仲間を通して徐々に人間らしくなる中で最新刊6巻のラストはいろいろ考えさせるものでした。
今バトル物を読みたいなら間違いなくチェンソーマンです!
このコマ大好き。
総評
マンガ大賞や次に来るマンガ大賞で登場する作品は8巻までという縛りがありながら割と5巻未満の作品が多く非常に勢いがある作品にあふれているのでまず買って損はないです。
実際自分も入賞した作品を買ってずっと追い続けてる物がほとんどなのでここで外したことはありません。
今回紹介した作品以外にも好きな漫画はいっぱいありますし自分の文章力では表現しきれない熱量もまだ持て余してます。
ぜひ買ってください!
買って感想を聞かせてください!
皆さんのマンガ大賞もコメントに書いてくれると買うかもしれません。